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釈迦(ブッダ)の十大弟子とは?10人の人物像とエピソードを完全解説

瞑想するブッダ

この記事でわかること

  • 釈迦しゃかの十大弟子とは【一言で要約】
  • メンバーの人物像・エピソード
  • 一人ひとりが教えてくれる「生きるヒント」

——10人の人生から見えてくる、仏教の本質

お釈迦さま(ブッダ)は、じつは孤高のさとり人ではありません。
彼の教えは、ユニークな弟子たちによって支えられ、広められました。

その象徴が「十大弟子」です。

彼らは決して遠い存在ではなく、人間の多様な生き方そのものでした。

しゃかむに先生
しゃかむに先生

お釈迦さまは、性格も能力も異なる弟子たちの個性をそのまま生かし、教えを広めたのです。

このページでは、お釈迦さまの十大弟子を

  • 人物像
  • エピソード
  • 現代的な学び

の3点から掘りし、わかりやすく解説します。

1.釈迦の十大弟子とは

釈迦しゃかさまの十大弟子とは、

数多くいた弟子の中でも、それぞれが突出した能力をもっていた10人

のことです。

重要なのは、

  • 性格も能力もバラバラ
  • 完璧な人物はいない

という点です。

お釈迦さまは弟子たちを「優劣」で評価せず、“役割分担されたチーム”として教団を育てました。

2.十大弟子のメンバーを完全解説

【1】舎利弗(しゃりほつ)|智慧第一

舎利子しゃりし・シャーリプトラ

釈迦しゃかさまの教えをいち早く理解した

プロフィール

  • 冷静で優しい
  • お釈迦さまのサポート役
  • 称号は「智慧ちえ第一

エピソード

舎利弗はもともと、他の宗教の優秀な修行者でした。
ある日、お釈迦さまの弟子の放ったひと言の中に真理を見出し、出家しゅっけを決意します。

すぐれた智慧を備えていた舎利弗は、お釈迦さまの教えをまたたく間に理解しました。
「舎利弗よ、私に代わって説法せっぽうをしておくれ」と、お釈迦さまから頼まれることもあり、お釈迦さまの代理として教団を導く役割を担います。

最後はやまいに倒れ、お釈迦さまより先にこの世を去りました。

舎利弗からの学び

深く考える力は、迷いを断つ智慧になる

【2】目犍連(もくけんれん)|神通第一

目連もくれん・マウドガリヤーヤナ

すぐれた超能力をもっていた

プロフィール

  • 舎利弗と並ぶ二大弟子
  • 行動力抜群で、情に厚い
  • 称号は「神通じんつう第一

エピソード

幼いころから舎利弗と親友であり、一緒にお釈迦しゃかさまのもとへ出家しゅっけします。

すぐれた神通力じんつうりき(超能力)の使い手であり、自由自在に場所を移動することも、人の心を見通すこともできました。
その力を使ってあの世で苦しむ母を救おうとした話は有名です。
しかし、お釈迦さまに「神通力だけでは人は救えない」といましめられます。

最後は盗賊に襲われ、舎利弗と同じくお釈迦さまより先に他界します。
目犍連は亡くなる際、冷静に運命を受け入れ、むやみに神通力で逃げ回ることはしなかったといいます。

目犍連からの学び

能力や行動は、智慧ちえと結びついてこそ意味をもつ

【3】摩訶迦葉(まかかしょう)|頭陀第一

大迦葉だいかしょう・マハーカーシャパ

誰よりも質素に暮らした

プロフィール

  • 禁欲主義者
  • 妥協を許さない
  • 称号は「頭陀ずだ第一

エピソード

幼いころから求道心があつく、両親が亡くなった後、妻とともに出家しゅっけします。
摩訶迦葉が家を出た瞬間、大地が大きく揺れたと伝えられています。
彼はお釈迦しゃかさまの死後、仏教教団を率いる長老となる運命にあったからです。

お釈迦さまの弟子となった摩訶迦葉は、またたく間に教えを理解し、弟子入りした8日後にはさとりを開いたそうです。
衣食住への欲望を捨て、質素な生活を実践する「頭陀行ずだぎょうはげみました。

お釈迦さまの死後、「第一結集だいいちけつじゅう」(教えをまとめる会議)を主催し、その内容はのちに成立する「お経」の土台となりました。

摩訶迦葉からの学び

自分を律する力は、道を深める原動力となる

【4】須菩提(しゅぼだい)|解空第一

スブーティ

くう」をいちばん理解した

プロフィール

  • 決して争わない
  • 空(物事にこだわらないこと)の達人
  • 称号は「解空げくう第一

エピソード

釈迦しゃかさまに祇園精舎ぎおんしょうじゃ(修行僧が滞在する施設)を提供したスダッタ長者のおいであり、お釈迦さまを一目見るなり出家しゅっけを決意します。

出家してしばらくしてマガダ国にやってきた須菩提は、国王から小屋を贈られました。
ところが、何の手違いかその小屋には屋根がついていませんでした。

雨が降ったらどうしよう——
解空第一の須菩提にはそんなこだわりがなく、ありがたく小屋に住みました。
すると不思議なことに、彼が住み始めたとたん、雨が降らなくなったのです。

有名な『般若心経はんにゃしんぎょう』で説かれる「空」の教えを身をもって示した人物として、のちの仏教に大きな影響を与えています。

須菩提からの学び

執着しゅうちゃくを手放すと、世界は軽くなる

[★リンク:空(準備中)]

【5】富楼那(ふるな)|説法第一

プールナ

いちばん話し上手であった

プロフィール

  • 話術にすぐれる
  • 伝えることが使命
  • 称号は「説法せっぽう第一

エピソード

裕福な商人の家に生まれ、高い教養と商才をもっていましたが、お釈迦しゃかさまの教えに感銘を受けて弟子となります。

人情味あふれる大衆向けの説法せっぽうを得意とし、たくみな話術で多くの人びとの心を動かします。
凶暴な人たちが住む地域にも自ら出向き、命がけで仏教を伝えようとしました。

富楼那は熱心な布教の旅をとおして、9万9000人もの人びとを幸せへと導き、最後は旅先で亡くなりました。
弟子の中ではもっとも多く教えを説いたため、「説法第一」とよばれるようになったのです。

富楼那からの学び

言葉は、人の人生を変える力をもつ

【6】迦旃延(かせんねん)|論議第一

カーティヤーヤナ

誰よりもわかりやすく教えを説いた

プロフィール

  • 教えるのが上手
  • ロジカルでありながら親身
  • 称号は「論議ろんぎ第一

エピソード

幼いころから賢く、すぐれた学問を身につけていました。
あるとき難しい文書の意味がどうしてもわからず、お釈迦しゃかさまに聞きに行ったことをきっかけに弟子入りします。

富楼那と同じく話し上手ですが、民衆だけでなく王さまをもうなずかせるほど、ずば抜けた説得力をもっていたといいます。
迦旃延のわかりやすい説法せっぽうは、お釈迦さまも感心するほどでした。

舎利弗目犍連が早くに亡くなった後、教団の中心となって布教に力をつくし、当時まだ仏教が浸透していない西インド地方にも教えを広めました。

迦旃延からの学び

理解できる言葉にしてこそ、教えは生きる

【7】阿那律(あなりつ)|天眼第一

アニルッダ

すべてを見通す特殊な目をもつ

プロフィール

  • 心の目を得た修行者
  • 観察力が鋭い
  • 称号は「天眼てんがん第一

エピソード

釈迦しゃかさまのいとこであり、彼の人柄にひかれて出家しゅっけします。

ある日、お釈迦さまの説法せっぽうを聞きながら、ついウトウトと居眠りをしてしまいます。
「アニルッダよ、出家したときの気持ちを忘れたのかね」
お釈迦さまからしかられた阿那律は、3か月間、絶対に眠らないことを誓いました。

結局、阿那律は失明してしまいます。
肉眼は失いましたが、それと引き換えに何でも見通せる「天眼(心の目)」を得たのです。

お釈迦さまの死後、教えをまとめる会議が開かれた際、天眼を使って教えの内容の検証に大きく貢献しました。

阿那律からの学び

失うことで、見えるものもある

【8】優波離(うぱり)|持律第一

優婆離うばり・ウパーリ

集団生活のルールをいちばんよく守った

プロフィール

  • 元理髪師
  • 誠実で正直
  • 称号は「持律じりつ第一

エピソード

優波離はもともと、釈迦族しゃかぞく(お釈迦さまの出身国)の宮殿につかえる理髪師でした。
お釈迦さまが帰郷した際、阿那律阿難陀ら高貴な王族たちが次々と出家しゅっけを決意し、彼らの身の回りの世話をしていた優波離も出家を志願します。

当時の厳しいカースト(身分制度)に反して、阿那律たちは「優波離を先輩として立てる」ことで、自分たちの高いプライドを捨てようとしました。
お釈迦さまはこの行動に深く感心し、真っ先に優波離に授戒じゅかい(教団のルールである戒律かいりつを守ることを誓う儀式)を受けさせました。 

誠実な性格の優波離は、厳しい戒律を忠実に守りながら修行にはげみます。
お釈迦さまの死後、教えをまとめる会議が開かれた際、戒律をまとめ上げる中心人物として活躍しました。

優波離からの学び

生い立ちや経歴ではなく、積み重ねが人をつくる

【9】羅睺羅(らごら)|密行第一

ラーフラ

誰よりもまじめに修行にはげんだ

プロフィール

  • 釈迦しゃかさまの息子
  • 未熟で失敗が多い
  • 称号は「密行みっこう第一

エピソード

お釈迦さまが帰郷した際、まだ幼かった羅睺羅は、父であるお釈迦さまに連れられて出家しゅっけします。
しかし当初は、元王族という立場に思い上がったり、いたずら心からウソをついたりもしました。

お釈迦さまは息子である彼を決して特別あつかいせず、他の修行僧と同様、またはそれ以上に厳しく指導しました。
これによって羅睺羅は人間的に大きく成長し、ついにさとりを得ることができたのです。

羅睺羅はその後も、人が見ていないところでも誠実に修行にはげんだため、「密行第一」とよばれるようになりました。

羅睺羅からの学び

プライドを捨てて初めて、気づくことがある

【10】阿難陀(あなんだ)|多聞第一

阿難あなん・アーナンダ

釈迦しゃかさまの教えをいちばん多く聞いた

プロフィール

  • お釈迦さまのいとこ
  • 記憶力抜群で、気配り上手
  • 称号は「多聞たもん第一

エピソード

お釈迦さまのいとこであり、阿那律優波離らとともに出家しゅっけします。
25年間にわたってお釈迦さまの侍者じしゃ(身の回りの世話をする人)を務め、入滅にゅうめつ(死)の瞬間まで誠心誠意つかえました。

お釈迦さまのそばで誰よりも多く説法せっぽうを聞き、完璧に記憶していたといわれています。
お釈迦さまの死後、教えをまとめる会議が開かれた際、阿難陀は記憶していた説法を復唱しました。
これが、のちに成立する「お経」の原型となります。

他の弟子を優先して世話を焼きすぎたため、お釈迦さまが生きている間は修行に専念できず、さとりを開くのが十大弟子の中でもっとも遅かったという人間味あふれる一面もありました。

阿難陀からの学び

知識は思いやりと結びついてこそ、力を発揮する

3.まとめ|釈迦の弟子を知ると、仏教はもっと身近になる

十大弟子とは

数多くいたお釈迦しゃかさまの弟子の中でも、それぞれが突出した能力をもっていた10人のこと

けれども、

  • 十大弟子は、完全無欠な人間ではない
  • 私たちと同じ欠点と悩みをもっていた
  • だからこそ、教えを学ぶ意味がある

彼らの人生は、悩み、失敗し、それでも歩み続けた人間の記録です。
あなたが十大弟子の誰かに共感したならば、仏教はもっと身近になっているはずでしょう。

しゃかむに先生
しゃかむに先生

お釈迦さまの教えは、「あなたがあなたのままで、どう生きるか」を問い続けています。

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